七宝 ①
やっと、言葉がまとまってきました。
七宝焼きについて、ご説明します!
明治時代、輸出用美術工芸として人気で、ヨーロッパの万国博覧会でも高く評価されました。
その、七宝とは、金属とガラスで出来た焼き物のことです。
金属素地に、釉薬(ゆうやく : ガラス質の原料を粉状にしたもの)をかけ、800度前後の高温で焼成します。
七宝には、色んな色があります。
焼成時の温度や釉薬の成分がマッチすることで色が変化するのです。
職人さんは、出したい色のために、温度、加熱時間や、成分の量を微調節し試しますが、一つの色を出すのに10回に2回しか成功しないものもあります。
とても難しい作業のようです。
こちらが七宝焼きです。
作者は 並河靖之 です。
また、素地のことを“胎”といいます。
胎が陶磁器の場合もあります。
七宝には、色々な種類があるのですが、
骨董品に触れたばかりの頃は、私は、磁胎七宝が好きでしたᙏ̤̫͚
こちらが、磁胎七宝です。
先ほどの、七宝よりも光沢はなく、磁器でできているのが、
わかりますか?( ´◡͐︎`)
もう一つ、無線七宝というものがあります。
七宝の図は
金属線で模様をつけていくのですが、無線七宝は、模様を付け、釉薬を流し込んだ後に、その線を取り除いていくのです。
なので、さらに手のかかる作業となっています。
当時の七宝が、どのくらい凄いことなのかも、後日、ご説明します!!
こちらが無線七宝です!
水彩画のように筆で描かれているようにみえます。
作者は 濤川惣助 です。
英国にきて、全てが初めて手にするものですが、特に七宝は、100年以上のものとは思えないものくらい、今作ったもののようにみえます。
そして、今の日本人では、再現不可能なほどの、超絶技巧を持つ職人技なのです。
何でも、便利に進化する時代ですが、職人さんは退化するというか、全滅してゆくのですね。
もっともっと掘り下げて話したいことや、自分自身、言葉の意味や、七宝に関わる物事が何なのか把握した上で、またご説明したいと思います!
今回はここまでです!